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どこでもないどこかへ
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ひちろ美術館で「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」を見ました。
(前回のちひろ美術館の紹介の続きです。)

ショーン・タンはオーストラリアのイラストレーターですが、絵本や映画を作っているので、作品は簡単に見ることができます。
僕も、近所の図書館にある絵本と幾つかの映画のDVDは見ています。

ショーン・タンの作品は好きではあるのですが、良い方(エキセントリックなキャラクター)が出た場合と、悪い方(甘っちょろいキャラクター)が出た場合があるように感じます。
両方が出ている場合もあり、それは悪い方に引っ張られます。
勿論、僕にとっての感想ですが、その辺りが微妙なのです。
(何言ってるか分からないですね???)

展示品は、イラストなどは絵本で見ているので、原画だと言ってもそれほど新鮮味はありませんでした。
原画の大きさも絵本に比べてそれほど大きくないですし・・・。

面白かったのはオブジェ(キャラクター人形?)です。
数は少なかったのですが、次のなんて最高ですね。
もっといろいろ作って、量産して、本に挟んで売り出してほしいものです。
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仕事場も再現されていました。
いわさきちひろの仕事場よりは「らしい」ですかね。
プロとしては割と普通ではありますが。
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ところで今回の展覧会、いわさきちひろとショーン・タンの展示が明確にエリア分けできていませんでした。
美術館自体が小部屋の集合体なので、ある部屋とある部屋はショーン・タン、その他の部屋はいわさきちひろという感じでした。
というか、普段展示に使っていないあちこちの部屋をショーン・タンの展示に充てたみたいです。
これが水と油みたいで・・・案外奇妙な感じでした。

ショーン・タンの展覧会はちひろ美術館(建築自体)と合わせてお勧めです。
観覧料も安め。
7/28(日)まで。

KS

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[2019/07/01 08:06] | 展覧会 | page top
ちひろ美術館
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上井草という所にあるちひろ美術館に行ってきました。
自宅から遠いのと、いわさきちひろの絵に全く興味がなかったので行ったことがありませんでしたが、今回ショーン・タンの展覧会があるということで行くことにしたのです。
ショーン・タン(彼については次回)の絵は、いわさきちひろの絵とは全く接点が無いと言っていいですけどね。

美術館はいわさきちひろの絵の為の個人美術館で、自宅跡に建てられているようです。
周辺は住宅地ですが、小さなアパートも建ち並んでいました。
美術館の建築自体には特に期待しないで行ったのですが、小振りながら案外良いでした。
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不定形のマスが組み合わさったような平面構成になっていて、庭の緑が上手く借景として組み込まれていました。
通路も(僕の好きな)古い旅館の渡り廊下を思わせるような空間になっていて、そこそこのワクワク感がありました。
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興味深くあちこち見て廻ったのですが、ひとつ足りないものに気がつきました。
プランは確かに迷路っぽくなっているのですが、回遊動線になっていません。
部屋に入って出ての繰り返しなのです。
「ここを行くとここに出るのか?」みたいな意外性が無いのです。
生真面目な人が生真面目に設計した感じで・・・そこが残念でした。

美術館内にいわさきちひろの仕事場が再現されていました。
これを見てどう感じれば良いか分かりませんが、「普通の部屋で絵も描いてたんだね。」でしょうか?
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次回はお目当てのショーン・タン。

KS


いわさきちひろの絵は、昔から知っていて馴染みのある方も多いと思います。
昭和の匂いがする、なんだか懐かしい水彩画です。
子供の絵が多いのですが、季節の花や絵本、昔話の挿絵、その作品は多岐にわたっています。
淡い色合いでふわふわ描かれているイメージですが、よく見るとデッサンがしっかりしています。
子供を見るやさしいまなざしは、母親だからこそのものと思われがちですが、自分の子供が小さい頃は絵を描くのに忙しくて、ほとんどほったからしだったそうです。
やっぱり、そんなものなんですね。

SS

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[2019/06/28 07:39] | 展覧会 | page top
舞洲工場 2
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舞洲工場見学の続きです。

ここはゴミ焼却場なのですが、一般ピープルの見学ができます。
というか、見学コースがあるのです。
たまたまですが、僕達は工場長に案内してもらいました。

上の写真が玄関アプローチで、次の写真が玄関ホールです。
インテリアでは、この玄関ホールと奥の便所までをフンデルトヴァッサーがデザインしています。
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見学コースは、ゴミの処分の過程を実際に見たり、映像で見たりすることができます。
通路にはフンデルトヴァッサーの絵画作品やこの建物の模型も展示してありました。
気がつかないのか、皆さん模型を素通りしていましたが、巨大な建物の全貌が分かるので必見です。
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建物中身は次の断面模型のようになっていて、表面の楽しさとは違い、機能のカタマリです。
ここまではっきり分かれていると面白いですよね。
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ゴミ処理の状況も見られます。
実際の作業も見られますし、小学生にも分かりやすいディスプレイもありました。
こちらも社会科見学みたいで、案外と興味深い内容でした。
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見学コースの終わり近くに屋上に出ますが、ここも緑化してありとても楽しい雰囲気でした。
スロープ状の屋上をクネクネS字カーブで下りていく散歩道です。
デパートなどの商業施設のルーフガーデンより遥かに魅力的でした。
見学途中なので、ゆっくりできなかったのが残念でしたが。
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建物廻りにはグリーン・ベルトがあって、ここも緑がいっぱいでした。
やはりフンデルトヴァッサーが計画しています。
こんな門もありました。
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さて、ア―ト好きにとってここは大阪の隠れた名所と言えるでしょう。
ユニバーサル・スタジオと抱き合わせで行ってみたらいかがでしょうか。
(ユニバーサルなんて省略しても良いかも。)
梅田からも(都民感覚では)それほど遠くはありませんよ。

内部の見学は勿論無料ですが、予約が必要なようです。
上記以外にも、会議室のような所で、施設の紹介の短編映像も見せてもらえます。

普通、ゴミ焼却場なんて近寄りたくない所だと思いますが、ここは敷地内を散策したくなるような雰囲気があります。
実際、自由に散歩して構いません。
(実は予約が必要だと知らなかった)内部見学もとても親切に対応していただけました。
稀に見るフレンドリーなゴミ焼却場と言えるでしょう。

KS

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[2019/06/25 08:09] | 出来事 | page top
舞洲工場 1
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突然ですが、舞洲工場を見学してきました。

名前は工場ですが、ゴミ焼却場です。
環状線の西九条からバスで20分ぐらいの湾岸の埋立地にあります。
(大阪の話やけどね。)
以前からとても行きたかったのですが、近くにいく用事もなく、ゴミ焼却場ということもあって、なかなか到達できなかったのです。
やっと大阪に行ったのに、すぐ近くのユニバーサル・スタジオにも寄らずゴミ焼却場に行くとは、我ながら変わってますが。

バスが舞洲工場に近づくと、巨大で異様な建物が忽然と現れます。
それもふたつあるではないですか???
これは予定外で勉強不足でした。
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なぜこんなものをわざわざ見に行ったかというと、(いわゆる工場フェチなんかじゃなくて)ゴミ焼却場のデザインをフンデルトヴァッサーが担当しているからなのです。
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーはオーストリアの画家です。
絵画も独特で好きですが、建築に絡んだ仕事も多く、僕もウィーンで集合住宅(フンデルトヴァッサー・ハウス)を見たことがあります。

彼は建築家ではないので、いわゆるハードとしての建築設計はしていません。
なので、できたものは(建築家好みの嫌味な言い方をすると)「表面処理的なデザイン」ではあります。
舞洲工場も、建築設計は日本の設計事務所が行い、外装・エントランスホール廻りの内装・外構をフンデルトヴァッサーがデザインしています。
(建物内部はもろにゴミ焼却所なので、画家の出る幕は無いのですが。)
それでもこのゴミ焼却場は、フンデルトヴァッサーの風変りなデザインによって圧倒的な存在感を出しています。

ひとつ残念なのは、このでかいチ〇ボのような煙突には見学者は入れないことです。
だれでもまず登ってみたくなりますよね。
上の丸いのが展望台のように見えるし。
けれど、中は煙突なんで形だけ(張りぼて)なのかもしれません。
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さて、普通ゴミ焼却場は嫌われ者で、大きいけれど存在感を消してほしいと思われがちですよね。
東京でも高くて目立つ煙突に雲を描いたりして、猪口才な努力をしているところもあります。
舞洲工場は、それとは全く逆の方向性です。
実は、大阪オリンピック(そういう話もあったような)の選手村をこの近くに作る計画もあったそうで、それとセットでアピールする狙いだったのかもしれません。
何をアピールするかと言えば、ゴミ焼却場のクリーンなイメージでしょうか。

そもそもフンデルトヴァッサーは、大阪以前にウィーンにもゴミ処理場をデザインしています。
最初は賛否両論あったようですが、年数が経つにつれその評価は高くなったそうです。
そして、フンデルトヴァッサーの理念に自然との共生があります。
彼の建築(バルコニーや屋上や壁面)には植栽が多く、外構の緑化にも努められています。
また、自然のモチーフを尊重しているのか、直線をあまり使いません。
ウィーンでも年数と共に緑が増え、自然とアートが共生したようなゴミ処理場となったようです。
同じことが大阪でも起こっています。
写真でも一目瞭然ですね。
発想や手法は単純で子供っぽいかもしれませんが、目に見える効果というのは説得力があると感じました。
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続く。

KS

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[2019/06/22 09:02] | 出来事 | page top
ぐすたふくりむと
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上野の東京都美術館で「クリムト展」を見ました。
なかなかの盛況です。
人の頭ごしに作品を鑑賞しました。
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官能的、退廃的、装飾j的、世紀末的な世界が広がっています。
クリムトみずから述べているように、この人の関心事の中心に「女性」があります。
風景や静物など、ほかのモチーフも描かれていますが、すべては女性を彩る絵の中の脇役です。
風景画を描いている時も、おそらくそれを女性と組み合わせることを夢想していたのではないでしょうか。

ご本人もにぎやかな女性遍歴の持ち主で、早い話が、いつも絵のモデルさんに手を出してたそうです。
このにおい立つような官能の世界は、画家とモデルの個人的関係によるのものでしょうか。
(この女たらし!!)

クリムトは7人兄弟の長男で、弟たちも絵を描いたり、額の装丁をして、共同で絵の製作をしていたそうです。
アート・ファミリー・ビジネス!
しかし、さすがに大学から依頼された学部を象徴する絵に、退廃的な裸の女をいっぱい描いたのはまずかった!
大学からゴウゴウの非難を受け、依頼を辞退したそうです。
この人に頼む方もどうかしてますよね。
そういう絵になることを予想しなかったんでしょうかね。

それから驚いたのは、グッズ売り場の充実ぶりです。
ふつうの企画展より、はるかに多くのさまざまな種類のグッズが、これでもか、これでもか、と並んでいます。
シャンパンあり、ワインあり、お菓子類あり、装飾品あり、Tシャツ、ストール、さまざまなバッグ、複製画・・・・・・。
これが結構売れているようです。
日本人、どんだけクリムト好きなのか!

SS

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[2019/06/20 07:03] | 展覧会 | page top
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