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CANDY-O
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THE CARSのアルバム「CANDY-O」。
ボストンのこのバンド、ご存知でしょうか。

ジャケットが最高。
アルベルト・バルガスという往年の「ピンナップ・ガール」描きの作品です。
第二次世界大戦中、戦闘機の機首に描かれた女性のイラストも彼の絵を元に・・・という古い人です。
そんなバルガスじいさんが、晩年になんでこんなものを描いたか、不思議ですよね。
確か、彼の孫がザ・カーズのファンでジャケットを描くようねだった、などというお話を当時聞いた覚えがあります???

イラストの背景の車が下書きみたいなフィニッシュなのも洒落てます。
でも、よく見ると何かデッサンがくるっているようにも。
女の人の脚、車のタイヤ・・・何か足回りがイマイチじゃないですか?

アルバム自体は1979年の作品で、パンクからニュー・ウェイヴへ移り変わる時期に当たります。
ザ・カーズは、ファースト・アルバムが格好良いパワー・ポップ・アルバムでした。
このセカンドは、(これから始まる)ニュー・ウェイヴの色合いがより強調された感じです。
当時、これらのアルバムを聴いて、音楽の新しい時代が始まりそうな予感をビンビン感じたものです。

80年代の音楽って何かとバカにされますが、彼らはオリジネーターのひとつと言えるので、良しとしましょう。
また、ニュー・ウェイヴはくだらなくて軽薄なシンセ・ポップのようにも言われますが、実は優れたメロディーの曲が多いんですよ。
(関係ないけど、ニュー・ウェイヴとボサ・ノヴァって言葉の意味がなんとなく同じですよね。)

裏ジャケットを見るとメンバーの写真が出ています。
ハッキリ言って音楽と合ってないじゃん。
ロカビリーっぽいヤツから60年代っぽいヤツ、そしてテクノっぽいヤツまで統一感ゼロ。
70年代後半の既存のロックが失速した世相も漂わせています。
まあ、ひとつの潮流が始まる前夜なんで、そこがいいのかな。
ところで、左上の一番ショボそうなおっさんがバンドの中心人物で頭脳です。
(こういうのっていいですよね。)
CARS.jpg
さて、このアルバム、曲の流れがとても良いです。
まるでへなちょこな運転のスポーツ・カーに乗っているよう!
B面はラストの「DANGEROUS TYPE」(この曲最高!)に向かって疾走します。
(ファースト・アルバムもB面の流れが良いでしたが。)

学生時代、ニューヨークでホーム・ステイをしていた時の事です。
そこの家の高校生と話していて、「アメリカの音楽は何が好きだい?」と聞かれました。
「グレイトフル・デッドとカーズだ。」と答えたら、そのミス・マッチに驚きながらも大喜びだったのを思い出しました。

聴いてみ!

KS

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[2020/05/15 17:01] | 音楽 | page top
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