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CHRISTIAN BOLTANSKI
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乃木坂の国立新美術館で「クリスチャン・ボルタンスキー」展を見ました。

この人の作品は「存在」と「不在」、「生」と「死」をテーマにしたものが多いそうです。
たとえば、この作品は子供の写真をケースに入れて祭壇状にし、その廻りを照明で照らしたものです。
まるで神となった子供達を祀るような雰囲気です。
なんとなく、非業の死を遂げた子供の写真のようですが、特にそういう訳でもなさそうです。
そういえば、子供はすぐに大きくなってしまい、いつまでもこの時のような姿では無い訳です。
あたりまえの事なのですが、こうやってこんなふうな形で見せられると、このときのこの姿はかけがえのないものだったのだと気付かされます。
モニュメント
こちらは展示室ぎっしりに吊るされた衣服です。
これだけの数をぶらさげられると、単に服ではなく、改めてこれを着ていたもとの持ち主のことを考えてしまいます。
それはたぶん、これが新品ではなく、古着だからでしょう。
これは女の人だなぁ、これは若者かなぁ、これは傷んでいるなぁ・・・などなど。
こうやって見ていると、その背景にあるそれぞれの持ち主の人生にも思いが広がります。
保存室
見終わって、いろいろ考えさせられました。
あたりまえのように生きていますが、死はすぐ隣にあって、しかも生の延長上に必ず訪れるものです。
それを直視するか、しないかで、人生の日々をただ過ごしていくのか、意識的に何かをしようとするのか、変わってくるのかもしれません。
でも、こういったことにあまり関心を持たない人もいるようですね。

SS


テレビで展覧会の様子が放映された直後に行ったので混雑を心配したのですが、スキスキでした。
大阪の巡回展では盛況だった、とのことですが本当なのかな?
インスタレーションで有名な作家ですが、中には幼稚だったりちゃっちいものもありました。
テレビによると、自分の生活のプライバシー映像をリアルタイムで見る権利を大富豪に売ったり、自分の考えたオブジェを組み立てる権利を美術館に売ったりと、オイオイという事もしているお方のようです。
真に受けたり深読みしたりすると、馬鹿を見るかも。
個々の作品に特別な作家性は感じませんでしたが、インスタレーションとしての雰囲気作りは上手いのかもしれません。
(今回の展示構成も本人がしているそうです。)
でも、こういうこけおどしが今後の美術展示の主流になるのであれば、「どうなのかな?」と思います。
(最近、インスタレーション系の作家の展覧会に同じ臭いを感じます。)

KS

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[2019/08/18 08:46] | 展覧会 | page top
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