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西伊豆 5
IMG_8333.jpg
西伊豆の松崎の続きです。
ここに来たふたつ目の理由は、伊豆の長八美術館を見るためでした。
1984年にできた建物です。
松崎出身の左官名人、入江長八の作品を展示する美術館で、石山修武の設計です。
日本全国から優秀な左官職人を集めて作った、というふれこみだったと思います。
できたときから見たいと思いながら、東京から行きにくそうなので、目的が2つぐらいたまるのを待っていたら、今頃になってしまいました。

美術館の外観はそれなりに面白く感じます。
(バブルっぽいと言われればそれまでですが、バブルがはじけるまでバブルなんて言葉は無かったわけで・・・。)
この辺りの伝統的な外観にしたら周囲に埋もれてしまうし、まったく関係ない建築家のモダンな個性だけで押したら浮いてしまうし。
この場合は、形は建築家の特異な個性で押しながら、左官の素材、なまこ壁など伝統的手法も取り入れる、という方法をとっています。
山光荘の女将さんは褒めていましたが、色々と軋轢もあったようで、現在、美術館の設計者はあまりクローズアップされいないようです。

美術館の建物中央から入ると、次の写真のような中庭があります。
ここはなんとも面白い雰囲気があり、先を期待させます。
が、良いと思ったのはここまででした。
IMG_8337.jpg
次の写真は美術館の続きに増設されたショップなどです。
1階のショップはかろうじてやっていましたが、2階のレストラン?はやっているかどうかも不明でした。
どうも、コンクリート打放しと鉄で作られた建物は、古くなると殺伐としてきます。
ここも手を入れないと、そんな場末感がただよい始めていました。
IMG_8332.jpg
建物横に、屋外劇場のような設えもありましたが、座席に貼ってあるタイルなどがボロボロに崩れてきていました。
設計の意図通りには使ってなさそうです。
(国内の施設で屋外劇場のようなスペースってよくありますが、うまく使っているところはあまりないですよね。
外国では上手に使っていますが。)

さて、そんなことよりなによりガッカリなのは、道路と美術館との間に挟まるようにある店でした。
景観を台無しにしています。
というか、道の左から近づくと、どこに美術館があるのか分かりません。
店をやるのが悪いということではなく、もう少し訪ねてきた人のことも考えた、環境にそぐった建物と雰囲気にしてほしいと思いました。
(日本全国の観光地に言えることですが)
IMG_8331.jpg
美術館内部が最後になってしまいました。
一言で言うと、長八の作品をうまく展示している、とは言えませんでした。
(撮影禁止で写真無し)
作品展示よりも建築空間が優先で、これも建築家の設計では時々あることです。
残念でした。

展示室の中心にある階段は、何か問題があって作り直しになった、ということでした。
また、全国の左官職人を集めて・・・という割には、壁などにひび割れがきていました。
(長八のやった仕事はひび割れしなかったそうですが・・・)

数十年来の希望が叶って見に行った割には残念かな、という感じでした。
勿論、行かないよりは良いでしたが。

続く。

KS

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[2017/04/20 08:39] | 出来事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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