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川越浪漫 2
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川越調査の続きです。
まずは「大正浪漫夢通り」を見て廻りました。

この通りは、有名な蔵造りの通りの二番煎じ的なのかと思っていましたが、案外古くて魅力的な建物が残っているではないですか。
路のペイブメントも良い感じになっていました。
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こういった古い建物が大正っぽいかどうかは分かりませんが、何かヘンテコでイイ味を出しています。
次の写真の建物、暖簾と「教科書」という貼紙が素晴らしい。
既存の建物の保存だけでなく、新たな小技も重要ですね。
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以前はアーケードになっていて屋根が邪魔で、特徴のある建物があっても様子が分からなくなっていたそうです。
また、建物のアーケードの屋根より上の部分は補修などをしないので傷んでいたそうで、屋根を外した時その修理も大変だったそうです。

また、一度付けたアーケードを無くす、というのは現状維持派に抵抗されますしね。
「雨が降ったら客が来ないぞ。」という怒声が聞こえてきそうです。
日本のあちこちにあるアーケード商店街は街の雰囲気を破壊していると思うので、これは快挙でしょう。
便利なことが全てじゃないのがよく分かります。
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大正浪漫夢通りは、通り自体も牧歌的な感じになっていて、明るくとても良い雰囲気でした。
けれど、商店街の中にはどうしても大正浪漫のイメージから外れる新建築もあります。
それをどう違和感ないように調和(デザイン的な雰囲気合わせ)させていくかがこれからの課題かもしれません。
ドイツなんかに行くと、看板ひとつまで完璧ですよね。

街並全体のイメージの維持・調整は、息が長く地道な努力が必要です。
今も定期的に街並みに関する会合を開いているそうです。
商店街の世代交代もあるので、街並形成のコンセプトの継承も課題だそうです。

続く。

KS

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[2019/03/22 07:22] | GAIA SET | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
川越浪漫 1
久しぶりに川越に行きました。

川越は小江戸などと呼ばれて蔵造りの町並みで有名ですが、「大正浪漫夢通り」なんていうものもあります。
これは何かと言うと、川越駅から蔵造りの町並みに行く途中にある2ブロック程の長さの商店街です。
昔はアーケードがかかったどこにでもありそうな商店街だったそうですが、そのアーケードを外し、大正浪漫夢通りと銘打って大正風情の商店街にすることにしたそうです。
1997年に、その通りの入口にある大野屋洋品店という古めかしい店の外観改修のデザイン・コンペ(設計競技)がありました。

当時、我がガイア・アソシエイツもコンペに参加しました。
元の建物の特徴を活かして白黒でまとめたパキッとしたデザインです。
何となく大正っぽくしたつもりです。
その案が次の完成予想図です。
shogyo_onoya_01[1]-1
審査の結果、佳作入選し、(まちかど審査なるものでは)市内在住者の人気投票で3位になりました。
大野屋洋品店の改修が終わった頃に見に行ったのですが、何と1位のデザインにはなっていませんでした。
予算などの都合だったのでしょうか。

それから長い月日が経ちましたが、たまたま大正浪漫夢通りのサイトを見る機会がありました。
何と商店街の町おこしは続いていたのです。
この手のものは、最初だけはりきるけれども長続きしないことが多いので、ちょっと驚きでした。
(参考までに、次の写真が大野屋洋品店の現在です。)
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早速、GAIA SET(と銘打って建築や町おこしなんかを研究している仲間)で調査に行くことにしました。
折角なんで、商店街の理事長にもお話を聞けるようお願いしました。

話を聞くと町おこしの大変さが良く分かりました。
このようなプロジェクトを進めるには、地元に「絶対にこれをやるぞ!」という、推進者(リーダー)が必要なことも分かりました。
役所や業者(企画屋)などのお仕着せや、補助金ありきではダメなんですね。

続く。

KS

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[2019/03/19 08:14] | GAIA SET | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
IMPOSSIBLE ARCHITECTURE
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埼玉県立美術館で「インポッシブル・アーキテクチャー」展を見ました。
この美術館に行ったのは2度目です。
黒川紀章設計ですが(あるいは「なので」)、建築だけをわざわざ行くには魅力に欠けます。

今回は、「建築の不可能性に焦点をあてた」という展覧会でした。
このようなテーマを一般の美術館で扱うのは珍しいかもしれません。
昔、フランクフルトでペーパー・アーキテクチャーという展覧会を見た(うろ)覚えがありますが、僕の経験ではそれくらいです。
興味あるテーマなので期待していました。
誰々も誰々も誰々も出てきそうなんで・・・。

内容を簡単に言えば、「実際に建たなかった建築計画を紹介している」ということです。
展示をみると、これは作るのは無理だ、という建物もありましたが、単に作らなかっただけじゃない、というものもありました。
また、コンセプト画のようなものもあり、最初から作ることを考えていない計画もありました。

建築の場合、物が大きく予算もかかるので、諸事情での計画倒れも多いと言えます。
単にそれらをアンビルドだと言って並べてもつまらないでしょう。
ザハ・ハディドの新国立競技場案にもスペースを割いていましたが、今回のテーマとは関係ない感じでした。
その辺り、アンビルドの意味を明確にして、展示品の取捨選択をしてほしかったと思います。
展示されているものが多種多様で、何を見せたいかはっきりしませんでした。

実際に建てることを目指した計画だけど、案ができたら「こんな変てこなもの無茶だ! 何考えてるんだよ!」というのが見ていて面白いんじゃないですかね。
建築家の本性や本音も出ていそうですし。

それでも会場で幾つか興味深いものも見つけました。
ひとつは(僕の好物の)ロシア構成主義のウラジーミル・タトリンがデザインした第三インターナショナル記念塔の模型です。
今まで写りの悪い写真でしか見たことが無かったので、立体構成をじっくり色々な方向から見ることができました。
大きな塔の計画ですが、公園に置く小さめの遊具でも面白いかも、と今回思いました。
この作品のCG動画もあり、荘厳で少しデストピア的で良かったです。
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展示作品で一番良かったのは、最後にあったシン日本橋です。
首都高のせいで、日本橋は景観的に最悪な状況になっていますが、こうすれば案外良いかも。
写真が見にくいですが、日本橋川の上に日本橋、その上に悪名高い首都高、そしてその上に江戸時代的巨大太鼓橋のシン日本橋を架ける計画です。
でも本当はこの際、首都高を全部撤去して欲しいのですが。
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美術館のロッカーでも面白いものを見つけました。
全ての展示よりワクワク感がありました。
爆発でもするのかな?
高感度な展示ですね???
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建築の展覧会って(素人が見ても)もう少し面白いと良いのですが。

KS

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[2019/03/15 08:04] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
OPEN SPACE 2018: IN TRANSITION
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東京オペラシティタワーにあるNTTインターコミュニケーション・センターで「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」という展覧会を見てきました。
休日の最終日だったのに、初台という場所だったせいかあまり混んではいませんでした。
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行った目的は、展覧会じゃなくてVR(バーチャル・リアリティ)。
GAIA SET関連のワルダクミ(詳細はまたいつか)に使えそうなので、皆で体験しに行ったのです。
僕もVRはまだ2度目です。

予約をした後、VRをやっている人の周りで順番待ちをします。
ひとり7-8分なので、前に何人もいると案外待つことになります。
スクリーンや床にVRの内容と同じもの(迫力や立体感などは全く別物)が投影され、待つ人も飽きないように工夫されています。
VR自体はどうだったかというと、見たものが実写でなくてアニメ的だったためか迫力はイマイチでしたが十分楽しめました。
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VR以外には、立体アニメみたいなものもありました。
だけど、これ、どこかで見た覚えがあるぞ。
(デジャブかな?)
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他にも「芸術と科学とを結びつける」作品が色々とありましたが、写真でお見せする程ではありませんでした。

KS

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[2019/03/11 09:02] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ヒグチユウコ展CIRCUS
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東京の片田舎にある世田谷文学館という所で「ヒグチユウコ展CIRCUS」を見ました。
文学館で「絵の展覧会」というのは、「ヒグチユウコは絵本を描いているから」という苦肉の策でしょうか。

上のチラシを見ると、ブリューゲルの絵を連想するのでは・・・。
つまり、作品に危ないユーモアが漂っているわけです。
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「CIRCUS」というタイトルもいい感じです。
CIRCUSで連想するのは、MONTY PYTHON'S FLYING CIRCUSとTHE ROLLING STONES ROCK AND ROLL CIRCUS。
古すぎかにゃ?
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ということで、予備知識皆無、チラシの好印象のみでの鑑賞になりました。
入口から危ない雰囲気です。
この先は撮影禁止でした。
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鑑賞してみて思ったのですが、一見かわいい絵のようですがやっぱり毒が仕込まれていました。
だたし、その毒は深い闇から滲み出てくるものではないようなので、それほど恐れることはありません。

会場は盛況でしたが、ほとんど女性でした。
女性の皆さん、キモいものがお好きなようで。
中にはグロいものもありましたが・・・絵がかわいらしいので・・・安心しちゃうのでしょうか。
エロくない分、抵抗が無いのかもしれません。
男性客は渋い顔をして飛ばし飛ばし見ている感じでした。

総じて一見の価値はあります。
どこがサーカスかは分かりませんでしたが、アクロバットに絵を描きまくっているのは確かです。
このお方、とにかくお絵かきが大好きなんですね。

帰り際、玄関近くに人だかりがあると思ったら、(女性客が多いせいか)みんなミュージアム・ショップで買物しまくっていました。
釣られて高価な作品集を買ってしまいました。

ところで、黒色すみれのライブが同会場で行われる日がある、ということでチケットを購入しようと思ったのですが、完売でダメでした。
このグループもよく知らないのですが、(戸川純のいた)ゲルニカから背骨を抜いた感じかな、という印象です。
会場のBGMでも流れていましたが、ヒグチユウコの作品にはぴったりでしょう。

今月末までやってます。
急げ!

KS

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[2019/03/06 08:08] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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