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コシ産婦人科医院リプロダクション部門 6
ガイア・アソシエイツで設計したコシ産婦人科医院リプロダクション(不妊治療)部門の紹介の最終回です。
最後はスタッフ用バック諸室です。
今回の部屋は、患者は入ることができません。

ガイア・アソシエイツのこれらの部屋に対するデザイン・ポリシーは「バック諸室であっても全体コンセプトを通す」です。
例えばこんな風に感じたことはないでしょうか。
レストランは良いのに、パントリーや厨房が見えるとがっかり。
オフィスは良いのに、給湯室や階段室が見えるとがっかり。
ホテルは良いのに、事務室やリネン室が見えるとがっかり。

つまり、客などが行かないバック諸室は、おざなり(壁・天井白いペンキなど)に作るのが通常なのです。
けれど、扉が開いたりして中が見えてしまうことも多いので、「たとえ内装にお金はかけなくても雰囲気を連続させなければ」というのが持論です。

視点を変えると、そこで働くスタッフにとってもインテリアの落差が大きいと気分的に盛り下がるのではないでしょうか。
裏方で働いているんだな~、というムードになってしまうかもしれません。
(昔イタリアのデザイン事務所で働いた時、そこのボスが同様の考えだったので嬉しく思った事を思い出します。
 日本では「そんなところ頑張って設計しなくていい」と言われます。)
そのあたりにも注意してご覧ください。

まずは培養室です。
卵子・精子・受精卵を育てる場所で、医院で一番重要な部屋でしょう。
外光が卵に当たらないよう窓は無く、最も高い清潔度が要求されます。
従って空調機、換気設備、内装仕上材は特殊な仕様です。
写真中央左はクリーンベンチで、この中での作業はより高いクリーン度が保たれます。
将来、もう一台増設できるようレイアウトしました。
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次は倉庫で、培養室の付室のような部屋です。
液体窒素などを保管する部屋ですが、簡単な作業もできます。
これらの部屋も、厳しい制約の中、バリ風を維持しようと計画しています。
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次はスタッフの更衣室です。
多目的に使用できるようになっています。
手洗いもムードがあります。
ここからバリ風が始まるので、スタッフの方々もリラックスしましょうね。
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最後はスタッフ専用階段です。
普段、スタッフはこの階段を上下します。
ここから上がると、先程のバリ風の更衣室に入ることになります。
この階段室は、扉を開けると1階産婦人科医院待合から見えるので、1階に合わせたデザインにしています。
また、階段は誰が使うにせよ楽しくなければ、と常々思ってデザインしています。
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コシ産婦人科医院リプロダクション部門の紹介はこれで終わりですが、実はこの後3階に全く別のものを設計しました。
改めて紹介いたします。

KS

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[2018/11/16 08:29] | コシ産婦人科医院リプロダクション部門 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
HYPER LANDSCAPE
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ワタリウム美術館で、梅沢和木とTAKU OBATAという人の「HYPER LANDSCAPE こえてゆく風景展」を見ました。
まず驚いたのは、久しぶりのワタリウムの外観がボロボロに汚れていたことです。
まるで小火(ぼや)でもあったみたい。

受付で、何があったのか思わず聞いてしまいました。
答えは、以前の展覧会で外壁に作品的に貼ったものを綺麗に剥がしきれていない、とのこと。
でも本当にこのまんまでいいのかな。
設計したマリオ・ボッタ君も泣いてるぞ。
この建物の実施設計・施工段階での苦労は、当時身近で見聞きしていたので、良い状態で維持してほしいものです。

それとは別に、上の写真を見て改めて「えーっ」と感じたことがありました。
この建築の外観は格好いいのに、廻りの建物の中に埋没していたのです。
構成要素によって分割されたファサード・デザインがここの特徴です。
が、それが仇となって建築のスケール感が分断されてしまい、チンマリ感じられるのです。
建物の大枠の輪郭がはっきりしない、と言うかまるで周りの建物の一部のよう。
全部黒にでも塗れば存在感が出てきますけどね。

さて、展覧会です。
何の予備知識も無しで見たのですが、2人とも若手のお方のようです。
梅沢和木の作品は、PC上の画像をたくさん集めてコラージュし、そこに絵具で手を加える、といった手法です。
見た目にノイジーな出来栄えは、何かのアニメ(映像?)作品で見たことがあるような既視感がありました。
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背景の壁のグジャグジャも、この人の作品を壁紙のように貼ったものです。
部屋中これだと勉強ができない人になりそう。
撮影禁止で写真は無いのですが、アナログ立体パソコンと呼べるようなものがありました。
これは実際に見てほしいです。(ちょっとアホくさいけど)
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向いあって立っている赤いミシュラン人形みたいなのはTAKU OBATAの作品です。
手前の白い円盤を頭に乗せた方は人間より大きいです。
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僕が気に入ったのはこのヘンテコ人形。(これが美術館に行こうと思った理由)
芸術作品というよりもコスチュームとしてかな。
実際、これを小さくして黄色く塗ったフィギュアが売られてました。
勿論買わなかったけど、実物大で中に入れるなら欲しいかな。
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どちらも、今風作品の潮流のひとつと言えるかもしれません。
けれど残念ながら、こういうものから芸術の喜びはあまり感じられませんでした。
現代都市生活をしていると「もう分かった。そういう感じ十分知ってるよ。ハイパーなんだろ。」となるからかもしれません。
見て廻っている分には面白いですけどね。

この展覧会は12/2(日)までやってます。
ワタリウムは外苑前の小さな美術館ですが、建築見学を兼ねて一度は行ってみると良いかもです。
できた時は少し評判になりました。
原宿や表参道からでも散歩の距離です。(原宿の裏道は昔からグチャグチャなんで注意)
変なものをおいた売店もありますよん。

KS

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[2018/11/12 08:02] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
コシ産婦人科医院リプロダクション部門 5
ガイア・アソシエイツで設計したコシ産婦人科医院リプロダクション(不妊治療)部門の紹介の続きです。
今回は患者が使うその他の部屋です。

まずは採精室。
設計を始めるまでこのような部屋があることも知りませんが、字の如くの部屋です。
勿論男子専科です。
ここにリクライニング・チェアを置くそうです。
何とビデオ(!!!)が見られるようになっている病院もあるようです。
写真手前は雰囲気のある手洗いです。
バリ風でリラックスできるでしょうか。
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次は便所。
写真は入口です。
片方は女子専用、もう片方は男女兼用としました。
男性の来院が少ないからです。
黄色い壁にあるお面はガイア・アソシエイツからの寄贈です。
ガイア・アソシエイツにはなぜかお面がたくさんあるのです。)
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便所内部もバリ風(???)です。
本当は衛生機器も茶色があれば良かったのですが。
昔は色々な濃い色の商品があり、個性的な便所も作れたのですが・・・。
今ではメーカーは「無難の追及」です。
どの色を選んでも似たり寄ったり。
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最後は1階エレベーター・ホール。
1階外部からエレベーターで直接2階リプロダクション部門に行くことができます。
ここから行けば、1階で待っている多くの患者さんと顔を合わさないで済みます。
エレベーター・ホールの置物はなぜかエジプト風。
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最終回はスタッフ用バック諸室の予定です。

KS

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[2018/11/06 08:02] | コシ産婦人科医院リプロダクション部門 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
蒐集衆商
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青山のスパイラルの前を通ったので、「蒐集衆商」というアート・フェアを覘いてみました。
アート・フェアなんて言ってますが、美術品などの展示・販売会でした。
美術品の販売会って、小奇麗にやっていても何か胡散臭さを感じますよね。(あくまで個人の感想です。)

ここでは値札は無く、欲しいものがあればスタッフに聞くようなスタイルでした。
どこにでも出没する「これが〇〇万円だって! どうかしてるわね!」と騒ぎながら見るオバちゃん対策かも。

作品の選定には拘りがあるようで、セレクターの名前(デザイナー・建築家など)が大きく出ていて、その人達の方が幅を利かせているようでした。
それもそれで何だか変。
これじゃ作家の影が薄いじゃん。

なんて思いながらぶらぶら見て廻っていたら面白いものを発見!
耳からは耳垂れ、口からは涎・・・
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けれど、家に飾りたいようなものは(タダだとしても)なかったので、値段は聞きませんでした。
僕のような「興味がありそうだけれど怪しげな人間」に対して、スタッフは話しかけようかどうしようかとても微妙な立ち位置でいるのがヒシヒシと分かりました。
こちらはゆっくり見れるんで助かりますけどね。

ここで感じた事は・・・
「展示会は一見華やかそうだけど、作家の生活は大変そうだな~」(あくまで個人の感想です。)

一番良かったのは空也クン。
見るだけで十分だけど。
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KS

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[2018/11/01 08:00] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
MU
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何とはなしに「創刊40周年記念 ムー展」を見ました。
学研からでている「ムー」って雑誌、世界の謎と不思議に興味が無くても名前だけは知っている人、案外いるのでは。
40年まえから出ているそうですが、内容が内容(無いよう)なんで、まじめには読んだことはありませんでした。
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次の写真はバカでかく(等身大以上)引き伸ばした創刊号。
しょっぱなから意味不明。
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展覧会になぜ行こうと思ったかと言うと・・・
テレビで再放送の「超ムーの世界R」を何となくつけていたら、毎週見るのが習慣になってしまったのです。
番組はUFO・超常現象・都市伝説などについて5人の出演者が語る、というものです。
ということで、雑誌は読まないけれど親近感が湧いたんですね。

この番組の対極にあるのがNHKの「幻解!超常ファイル」でしょう。
何が違うかと言うと・・・
前者が無責任にトンデモ話をしているのに対し、後者はクソ真面目に真実を明かす、という感じです。
NHKの方は、真実が分かるのに全く面白くありません。
写真や動画のトリックを明かすような話が多いからでしょうか。
ムーの、マジで話しているとは思えない話の方が、見ていて面白いのです。
(出演者は真面目に話し合っています。)
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次の写真は番組にも出ている三上編集長の仕事場の再現のようです。
なぜかサングラスをかけていて、テレビでは説得力のある話しっぷりの方ですが、本気なのかな。
デスク周りは宇宙人以外割と普通でした。
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展覧会は10/29(月)までですが、行く価値は???????????????????
熱烈な読者は行ってみなきゃ。
ユリ・ゲラーのサイン入り曲がりスプーンが見たけりゃ行ってみなきゃ。

とにかく、この雑誌、よく続きましたね。
おめでとうございます。
ただでさえ出版物多難の時代、これからもがんばってね。

KS

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[2018/10/28 08:09] | 展覧会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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