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藝大の猫
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上野に行ったついでに、久しぶりに東京藝大に寄ってみました。
先日、藝大卒の若い音楽家と大浦食堂の悪口で盛り上がったのですが、何となくしっくりこなかったのです。
やはり、というか当然ですが、僕の知っている木造の大浦食堂など跡形も無く、鉄筋コンクリートの新しい食堂になっていました。
お互い違う大浦食堂の話をしていたのですね。
以前、敷地内の大学美術館には行っているのですが、その時はボーっとしていて気がつきませんでした。

藝大は、僕が通っていた頃は、関係者以外は自由に入れる雰囲気ではなく閉鎖的でした。
音楽学部は相変わらずそんなですが、美術学部はびっくりするぐらいオープンになっていて、一般の人も自由に入れます。
古い門の前にも汚いスターウォーズのオブジェがあり、雰囲気を盛り下げてくれてました。
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それだけではなく、昔はありえなかったキッチンカーも2台鎮座していました。
オープンな大学はとてもいいのですが、なにやら勘違いしている部分も・・・。
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折角なんで建物に入ってみようと思いました。
僕の席があった校舎は無くなっているようでした???
大学美術館は相変わらずつまらなそうだったので、GEIDAI ART PLAZAという所を覘いてみました。
ここは初めてです。
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流行りの展ということでしたが、内容は藝大生の猫の作品を集めたものでした。
何だかキャラクター商品の土産物屋のようでもありました。
皆さん(将来を見据えてなのか分かりませんが)大変そうだな。
これが趣味や遊びじゃなくて、将来のお仕事ですからね。
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久しぶりの藝大(美術学部側)のキャンパスの印象は、何か雑然としたイメージでした。
新しい建物と古い建物が混在しているのは構わないのですが、それらが魅力的になるようにコントロールされていないのですね。
もう少しセンスとユーモアを使って整備をしてほしいと思いました。

KS

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[2019/05/24 08:05] | 展覧会 | page top
うつろひ、たゆたひといとなみ
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銀座メゾンエルメスで「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊茉莉展というのを見ました。
女性の画家の展覧会です。
建物外観のペインティングと8階室内吹抜部分のインスタレーションでした。

外観はソニービル跡地の銀座ソニーパークから良く見えます。
(ソニービルって案外狭い所に建っていたんですね。)
クッション付のベンチに座ってゆっくりみましょう。

さて、作品は、というと・・・。
上の写真のように、大判のガラスブロックに外側からペインティングしてありました。
(フィルムを貼ったのではなく実際に絵具で描いています。)
見た感じ、色と描いたものがオドロオドロしているのであまりめだたなく、曇った天気のせいか沈んでいました。
夜はどんななのかな。

ということで、夕暮れ時にもう一回見てみました。
写真のように、ガラスブロックが室内の照明で均一に光っている訳ではないことと、絵に対して逆光的な感じになってしまうことで、昼間よりも絵の効果は薄いでした。
見ようによっては建物が血を流しているような・・・。
(それが意図なら面白いですが。)
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さて、次は8階の室内の展示会場です。
エルメスの店舗自体せせこましいのですが、このフロアは2層吹抜なので広がりがあります。
まず目に入るのは、水木さんが喜びそうな一反木綿のようなインスタレーションです。
けれど、インテリアが白いので、インパクトが足りないように思いました。
それに描いてある絵もイマイチかな。
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写真のように内側からも外観のペインティングが見えますが、どうでしょうか。
もっと「でたー」と感じられると良かったのですが。
僕は「後で絵を消すの(お片付け)が大変そうだな。」などということばかり考えていました。

奥のスペースは、衝立を立てたり、壁の色を変えたりしていました。
けれど、少し前に見たジョン・ルーリーの展覧会に比べるとこなれていない、というか効果薄でした。
ベニヤのような衝立も床の白い線も、何だか作りかけの仮設みたいで・・・中途半端。
(それが意図なら面白いですが。)
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このようなスペースで「ゲイジュツをしてちょ。」なんて(絵描きとしてあまりない)大きなチャンスだと思います。
けれど、建築空間を十分理解をしていないと効果のあるインスタレーションは作れない、と実感しました。
外光も燦々と入るので、それに負けない作品の質感や力強さも必要でしょう。
経験も必用なのでしょう。
今回の展覧会はそれらが欠けているように思いましたが、見ている自分としても勉強になりました。

無料なんで、銀座(有楽町寄り)に行くことがあれば見てみてください。
外観のペインティングは6/2(日)までのようです。

KS

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[2019/05/21 08:23] | 展覧会 | page top
中国内モンゴル草原文化芸術フェスティバル
中国内モンゴル草原噴火芸術フェスティバル-1
めぐろパーシーモンホールで「中国内モンゴル草原文化芸術フェスティバル」という音楽会があるというので、突如行くことにしました。
音楽に詳しい息子に聞いたら「内モンゴルの音楽は最高だよ。」という返事があったからです。
とは言え、上のチラシがそそられない感じなんで半信半疑でした。
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パーシモンホールは大小ホールがあり、大ホールは定員1200、小ホールは定員200です。
僕は演者が身近な小ホールが断然好きです。
今回は大ホールでしたが、早めに行って中央の最前列を確保しました。
この場所ならどんなホールでも同じですよね。
音楽会をこんな所で見るのは初めてですし、まるで自分だけの為に演奏してくれているように感じました。
(昔、映画は同じ位置で見たことがありますが、画面全体が一度に見られず最悪でした。)
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さて、音楽会に関してですが、予想以上というか予想外というか、とにかくビックリでした。
何がビックリかというと、まず民族衣装の意外性、立ち振る舞いの意外性、音楽の意外性と良さ、楽器(特に口琴)演奏に対する驚き、などなど。
現代の情報化時代で世界も狭くなり、カルチャーショックなどというものは死語だと思っていましたが、これは驚きました。
プログラムは、13の演目があって、次から次へと演者がでてきてパフォーマンスをする、というものです。
歌唱、楽器の演奏が多いのですが、ファッション・ショーなどもありました。
これが案外見応えがありました。
いわゆるファッション・ショーとは全く違う行進のような堂々とした動き、モンゴルのイメージを一新する衣装・・・。
どちらかというと(良い意味で)スターウォーズのような・・・。
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日本の演者も3組登場しました。
アイヌの音楽は良いとして、口琴演奏、墨絵を描きながら踊るパフォーマンス、と普段見られない変わった芸を披露していました。
内モンゴルとの関連性は口琴以外には分かりませんでしたが。
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そう、そして「口琴」というのにも驚いたのです。
ブインブインとマカロニ・ウエスタンみたいな音を出すだけだと思っていましたが、ものすごく多彩で迫力のある音が出せるのですね。
声も一緒に出すとより音色の幅が広がります。
特に、自然や動物を表現すると凄いでした。
楽器の材質も金属や木など色々あるようです。
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次の写真は最後のカーテンコールです。
観客も舞台に上がって一緒に写真を撮ったりしていました。
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今回、第1回ということなので、これからも続けていくのではないかと思います。
これはお勧めです。

KS

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[2019/05/18 09:46] | 音楽 | page top
100万人のクラシックライブ ふたたび
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100万人のクラシックライブ」にまた行ってきました。
前にも書きましたが、クラシックを普及するための同時多発的コンサートです。
(詳しいコンセプトはココをクリック)

今回の出演は、ヴァイオリンの大倉礼加とピアノの松橋朋潤という東京藝大出身のおふたりでした。
演奏自体は言うまでもなく、演奏家との距離が近く、演奏の合間に演奏家の考えなども聞けるのでとても良かったです。
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前回と同じ会場でしたが、大きく違ったのは、窓サッシを背景にしてステージとし、緑豊かな庭を借景として上手く利用していたことです。
正式な(気難しい)クラシック・コンサートだったら、ガラスの音の反響の問題、演者が逆光になること、庭や人の通行などが気を散らせること、などあちこちからうるさいことばかりいわれて却下になるかもしれませんね。
実際、その庭を子供達が水鉄砲を打ちながら遊びまわっていましたが、それもそれで良かったです。
僕は成功していると思いました。

今回は建築や町おこしなどを研究しているGAIA SETの仲間の一部も誘って一緒に行きました。
コンサート後、無理なお願いをして、創設者の蓑田秀策さんにお話しをお聞きすることもできました。
お忙しい中、このような運動をされている経緯などを沢山お話していただきました。
その熱意や方向性など、とても共感できました。
その後、演奏家の方々なども一緒にお茶をご一緒することができました。
昨日はとても有意義な時間を過ごせたのです。

KS

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[2019/05/13 08:23] | 音楽 | page top
仙境異聞・勝五郎再生記聞
仙境異聞・勝五郎再生記聞-1
平田篤胤の「仙境異聞・勝五郎再生記聞」を読みました。
一時期とても評判になったようですね。
しかし、文語体で読みにくいので、買ってはみたけど読破できない人もいるかも。
そんな方のためにも、ちょっと中身をご紹介しましょう!

平田篤胤は江戸時代の国学者。
幽界に関心があり、それに関する記録や資料を研究していました。
江戸の町では名前の知られた学者です。

そんな平田があるとき、幽界と人間界を行き来して修行をしてきた、という少年寅吉に出会います。
最初は、平田の弟子筋にあたる人物のところにいた寅吉と話をして驚愕します。
学問もなく、寺子屋にさえ通ったことのない15歳のその子が、あまりに博識で、しかも天狗や山人(仙人)の世界に詳しく、自分が長年研究してきたことと内容が一致するのです。

寅吉は、師匠の杉山山人にあるとき出会い、壺の中に入ることで天狗界へワープします。
そこでは神さまを敬い、神さまに仕え、人々の願いを神さまに届ける天狗や山人がたくさんいて、修行に励んでいました。
寅吉も、病気の治し方、薬の作り方、不思議な力の会得方法などなど、さまざまなことを習います。
それなので、平田本人や弟子や友人が次々質問しても、寅吉は的確に答えていきます。
噂を聴きつけて、町民も押しかけてきては彼に色々聞きますが、やはりちゃんと答えられるのです。

そればかりか、思いもよらないことまで話しだしました。
平田も知らない「女だけの国」や「犬を食べたりその皮をはいで着る人ばかりの国」に師匠といっしょに行った時の話。
師匠に伴われて、天空高く舞い上がり、地球が丸く見えたことや月世界のこと、太陽のコロナや紅焔のことまで、平田が腰を抜かすようなことまで話しだします。
それで平田は「これは記録に残さねば!!!」とばかりに詳細にイラスト入りで筆記していきます。
それが「仙境異聞」です。

それから「勝五郎再生記聞」。
こちらは寅吉とはまた別の8歳の少年で、自分が生まれる前のこと(前世)を詳細に記憶しているらしいのです。
自分は今の親の所に来る前は、どこそこ村の何々氏の息子で、幼くして病死したこと、、葬式の様子や親の嘆きもすべて知っていると言います。

また、自分が死んだ後、老人(仙人か?)に誘われて、今のお母さんのおなかに入ったことなどを話したのち、前の父親の墓参りに行きたいと両親に訴えます。
両親、祖父母も気味悪がって、最初は相手にしませんが、あまりに勝五郎が頼むので、まずはほんとかどうか確かめようということになりました。

いろいろ調べてみると、本当にそういう人物がいて、確かに幼くして病死した息子がいたということがわかりました。
その夫婦はもう亡くなっていましたが、勝五郎をそこに連れて行くと、「この子は亡くなったあの子に生き写し!」と彼を知る親戚に言われて驚愕します。
そのうえ勝五郎は、「自分がこの家にいたときは、あの屋根はなかった。」とか「あの木もなかった。」などと言うのです。
まさしくその通りで、それらはあとから作られたものでした。

平田はこの勝五郎と寅吉を実際に会わせて、「勝五郎が話しているようなことは実際にありうるのか?」と聞きます。
すると寅吉は、十分ありうることだと答えます。
というわけで、平田は、このこともせっせと書き残すことになったのです。

そのおかげで、200年後のわたしたちも「へぇー、そうなんだ!」「そんなことが江戸時代にあったのねぇ!」などと読んで感心することができるという訳です。

SS


僕は昔からなぜか古文が大の苦手なので現代語訳で読みました。
(現代語訳の中にはお勧めできないものもあるようなのでご注意ください。)
「本当かよ!」という内容ですが、嘘をついている感じも無いんですよね。

KS

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[2019/05/08 08:01] | | page top
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